エマニュエル・トッド「有権者がトランプ氏を選ぶのは合理的だと思う」 予言者、再び...?
http://mw.nikkei.com/sp/#!/article/DGXMZO04272500Q6A630C1I00000/
より抜粋。
エマニュエル・トッド「グローバル化は米国の中間層に強い痛みをもたらした。白人の中間層の下位グル ープは米国の民主主義の柱といえるが、平均寿命が短くなるなど、痛みが広がってい る。私が驚いたのはトランプ現象ではなく、米支配層が状況を把握できていないこと だ。」
エマニュエル・トッド「米国ではここ数年、平均収入が低下し、若者は学業のために借金を余儀なくされ ている。」
エマニュエル・トッド「自由貿易など支配層が合理的とした考え方は、米社会の中心となる層の不満 を爆発させた。トランプ氏は大衆層の怒りの道具でしかない。トランプ氏が問題なの は外国人嫌いという点だ」
エマニュエル・トッド 「仏米の支配層の本を読むとき、大衆の現実を考えていない言葉が多く並ぶ。私が 買ったトランプ氏の本のタイトルは『クリップルド・アメリカ』(不自由なアメリ カ)だ」
エマニュエル・トッド 「本当の謎はなぜ支配層の目に現実が映らなくなったかだ。おそらくそれはエリー トの孤立によるものだろう。米国ではマイノリティー人口の増加で問題が複雑になっ ている。民主党にマイノリティーの支持が集まり、白人は徐々に共和党に投票するよ うになる。」
エマニュエル・トッド「私はどちらが良いかという立場は取らない。だがその流れは当然といえ る。有権者がトランプ氏を選ぶのは合理的だと思う。クリントン氏を知的で経験のあ る女性として選ぶ方が非合理的だ」
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Wikiより。
エマニュエル・トッド (Emmanuel Todd, 1951年5月16日 - ) は、フランスの人口学・歴史学・家族人類学者である[1]。人口統計による定量化と家族構造に基づく斬新な分析で知られる。現在、フランス国立人口学研究所 (INED) に所属する。2002年の『帝国以後』は世界的なベストセラーとなった。
1976 年、最初の著作である『最後の転落』 (La Chute finale) において、10年から30年以内のソビエト連邦崩壊を人口統計学的な手法で予想し、注目された。この本は 7 か国語に訳され、25歳にして国際的に知られるようになった。
1991年のソ連崩壊以降、アメリカが唯一の超大国になったという認識が一般的であった。そのアメリカの中枢で起きた 911 テロから一年後の 2002年9月、トッドは『帝国以後』 (Après l'empire) を出し、アメリカも同じ崩壊の道を歩んでおり、衰退しているからこそ世界にとって危険だと述べ[13]、衝撃を与えた。同書は 28 か国語に訳され、フランスで 12 万部、ドイツで 20 万部を売る世界的なベストセラーとなった[14]。またその後のフランス、ドイツの外交の理論的な支えとなった。
『帝国以後』 (Après l'empire - Essai sur la décomposition du système américain) は、フランスの人口学・歴史学・家族人類学者であるエマニュエル・トッドが 2002年に著した本である[1][2]。2050 年までにアメリカの覇権が崩壊すると予測し、世界的なベストセラーとなった。またその後のフランス、ドイツの外交の理論的な支えとなった。
トッドはアメリカの覇権が 2050 年までに解体すると予想するが、それはアメリカが通常の大国になることを意味し、消えて無くなることを意味しない。また、ヨーロッパ、ロシア、日本のいずれも覇権を握ることはないと予想する。これをトッドは、チェスでいうステイルメイト(手詰まり)で終わると表現する。
アメリカには民主的で自由主義的な国民国家に戻り、貿易収支を均衡させることを勧告している。アメリカ国民の生活水準は 15% から 20% ほど低下するが、アメリカ経済の柔軟性により、急速に適応するだろうと信頼を込めて予想している。
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「ドイツ帝国」が世界を破滅させる(2015),エマニュエル・トッド
より抜粋。
"私はイギリスを「離脱途上」というように描写した。なぜならばイギリス人たちは、彼らにとってぞっとするものである大陸ヨーロッパのシステムに加入することはできない。"
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ソ連崩壊、リーマンショック、アメリカの衰退、イギリスEU離脱を的中させたエマニュエル・トッド
予言者、再び...?